英国のエメット・インストラクター③トニー


トニー・シェリー
英国

エメットテクニック・アドバンスインストラクター
エメットテクニック・アニマルコーディネーター
元ICU看護師

 

落馬し背中を損傷ため、理学療法を受けてみました残念ながら変化が感じられず、鍼治療を受けたところ、多少変化が感じられましたが思うようにはいかず、そこで何か他の補完療法で自分の状態に良いものはないかと探し始めたところ、エメットテクニックというものがあることを知ったそうです。

ソフトな圧で瞬時に変化がみられるということだけど、本当にそんなに簡単になんてどうかな? と半ば信じていなかったのですが・・・気にはなっておりエメットテクニックのショートコース「エムテック」に参加してみたそうです。

そうしたところ、エムテックに参加したその場で背中に変化を感じた為、自宅に戻って直ぐにインターネットで、このエメットテクニックの何が自分に暗示をかけたのか!? と調べたそうです。 

そして更にこのテクニックに興味を持ち、もっと検索をしてみるとエメットテクニックのホース()コースもあることを知り、元々馬が好きなこともあり、早速それに申し込みました!

その出会いこそがいろんな意味で突破口となった!とトニーは言います。
その時触れた馬は、一度トニーから施術を受けた後は、トニーが腕を上げると寄ってきたそうで、馬主には全くすり寄ってこないのに、トニーには馬が反応し、施術するために触れれば触れるほど、馬がトニーのほうにすり寄ってくるため、馬主はどんどん不機嫌になっていったよ! とトニーは笑い、それで面白くなって、人間のプラクティショナーコースも受講してみることにしたそうです。

ホース・コースと人間のプラクティショナー・コースを並行受講したところ、人に行う時には言葉がけなども重要なことを学び、それも興味深く、早速練習を兼ねて家族や友人に施術を開始していったそうです。その当時はまだ、集中治療室の看護師として働いていたため、重労働な仕事柄、練習台に喜んでなってくれる人が周りに沢山いたそうです(笑)。

そうしながら、医療現場のスタッフで練習しながら徐々に患者にもエメットを行い始めたそうです。

その後ドッグコースも学び、活動していく中、エメットテクニックのアニマル・コーディネーターに抜擢され、医療の現場を退き、週に2~3日はエメットテクニックを行い、残りは馬に乗って過ごすようになったそうです。

そうしてスタートしてみると、獣医師や看護師、カイロプラクター、オステオパス、マッサージセラピストなど、様々な人が学びに来ました。

ホース・コースに興味を持っている方を対象にホース・ショートコースを行うために様々な場所を訪れて開講していますが、参加者には以前の自分の様に興味があるけれど本当にそんなに変化が起こるのか?と初めは疑り深い人もいると言います。でも実際に直に変化を目の当たりすると、好意的な反応に代わるそうです。

過去6年は年に1回のホースショウにも参加しているそうです。一度そこで変化を体験した馬主は翌年もまたやってきて、「うちの馬がちょっと調子が悪くって・・・」とか馬主自身が自分の問題を調整してもらいやってくるそうです。そうすることでエメットテクニックが広まってきているのを実感しているとトニーは言います。そして、そのためにいつでも施術を行えるホース・プラクティショナー達を何人もスタンバイさせているそうです。

そういった結果もあり、1月には英国の馬の雑誌にも取り上げられたり、また3月には犬に対してエメットテクニックがどのように有効かという記事も雑誌に掲載されたそうです。

獣医師のエメット・ホース・プラクティショナーやドッグ・プラクティショナーも英国では増えてきたため、エメットテクニック獣医師ネットワークも現在作られ始めたそうです。

また、マッサージセラピストをリタイヤした年代の人も受講者に多く、エメットテクニックは全身や指の力を使わなくても行えるため、全身マッサージは負担が大きいためもう行えないけれどエメットテクニックであればずっと続けていけると喜ばれているそうです。


トニーは、自分のケガをきっかけに今ではヨーロッパでのエメットテクニックの馬や犬のコースをリードしている方で、にこやかで大きな声で笑いエメットテクニックを行うことを楽しんでいるのがとても伝わってきて、私も早くホースやドッグを学びたい!!  と強く思いました!

 

ブリスベン・エメットテクニック・インストラクターインタビュー②